テレビやパソコンを見過ぎるとボケる
テレビやパソコンを長時間見ていると、頭がボケやすいと言う。
というのもテレビやパソコンを、長時間見ているときと言うのは、目の焦点がテレビやパソコンのモニターにずっと固定されている状態だからだ。
目の焦点が固定されていると、目の動きの範囲が極端に狭くなる。
それと同時に、手足を動かす範囲も、極端に狭くなってしまう。
これが前頭葉の働きを制限して、ボケを進行させる原因になるらしい。
というのも前頭葉を一部しか使わないと、使われない部分の脳力が落ちるからだ。
前頭葉の働きを大雑把に説明すると、五官(目・耳・鼻・口・皮膚)から入ってくる様々な情報と、過去の記憶を照らし合わせて、そこから次の行動を決めることだ。
ところがこの五官の働きの範囲がずっと狭まったままだと、脳もそれに特化するようになる。
その結果、自分の範囲外から情報が入って来ても気づかなくなる。
たとえば近くに人が来ても、目の前を通らないと分からなかったり、背後から声をかけられても、聞こえなくなってしまったりする。
たとえば後ろから自転車が来ても、すぐに気づけたはずなのに、全くその気配が感じられないとしたら、もう既に頭がボケているって事らしい。
集中力があるのと、ボケているのは違う
頭がボケているかどうかは、目の動きを見れば分かるという。
というのも重度のボケ患者の人は、殆ど目を動かさないのだが、ボケが徐々に治って行くにつれて、目が活発に動くようになるらしい。
脳の前頭葉というのは、周囲の変化にいち早く反応して、それにすばやく対処しようとする。
なので音がしたり周囲に何か起これば、すぐにそちらに目を向けるのが、正常な反応だと言うことらしい。
つまり自分の周囲で音がしても、それに反応して目を向けない人は、前頭葉の働きが鈍ってるか狭まっている。
こういう状態は、何かに熱中したり、集中しているときにも起こる。
集中しているときと言うのは、最優先事項に焦点を合わせ、一時的に他の機能をオフにしている。
なので周囲で音がしても、突風が吹いても、まるで気がつかないなんて事が起こる。
ただしそれは一時的なモノであって、こういう状態が一日中続くのが、ボケ症状だと言うことらしい。
集中力があって、周囲の変化に気づかないのと、頭がボケていて気づかないのでは、全く次元の違う話ってことだ。
そして周りの変化に気づかないと、さらにまた前頭葉の活動が悪くなり、ボケ症状がひどくなるという悪循環だ。
こういうボケ症状から脱出するには、とにかく目と身体を動かすことらしい。
ボケ解消法として挙げられているのは、朝の散歩と音読だ。
一日一時間ほど散歩することと、20分ほど新聞などを音読することで、テレビやパソコンを長時間見続ける弊害は、抑えることができるらしい。
散歩もなるべく知らない道を歩き、周囲の様子を観察しながら歩くと良いらしい。
音読も、毎日新しい文章を読むようにして、脳を働かせる習慣をつけると良いらしい。