ボケが起こる3つの原因とは
ボケ症状の原因は、前頭葉の働きが悪いことだ。
そのためボケ予防には、前頭葉を毎日動かして、鈍らないようにしないといけない。
ボケの症状は様々だが、ボケは原因によって3つのタイプがあるという。
一つ目は脳が傷んで起こるボケ。
これはケガや脳出血などで脳を損傷したり、高血圧や糖尿病などの病気で起こるボケだ。
脳血管性認知症と原因は同じだが、脳そのものの機能が落ちて起きるボケだ。
このボケを改善するには、損傷や病気を治す必要がある。
二つ目は脳を使わないことで起こるボケ。
これは、使わない筋肉が衰えるように、使われない脳の領域の血管が細って、うまく動かなくなるタイプのボケだ。
この種のボケを改善するには、日頃使っていない脳の領域を使うしかない。
最後は、時刻によって起こるボケだ。
脳が正常に働いていたとしても、頭が冴えている時間帯と鈍くなる時間帯がある。
そのため、時間調整がまずいと、大事なときに頭が働かず、ボケてるなと言う風に感じることもある。
肝心なときに頭がボケていたら、やっぱり仕事に差し支えるので、これも意外に重要なボケ症状だ。
そのため、朝、定刻に起きて、時間調整をすることは重要だってことになる。
そして日の光を浴びながらの運動も、こういうタイプのボケを改善するのに良いらしい。
プロ野球のキャンプなんかでも、大の大人が朝からブラブラ散歩しているが、体調を整えるために重要な作業って事だね。
音読で、脳の様々な領域を動かす
ボケ防止法のその2は、20分以上の散歩だった。
あちこちを観察しながら、20分以上散歩する。
できれば朝が良いが、明るいうちなら効果があるらしい。
というのも明るいうちなら、様々なモノが見えるから。
モノを見る時というのは、脳の様々な領域を動かすので、ボケ改善に役立つという事らしい。
そして歩きながら観察することで、運動に関する脳領域も働くので、さらに効果的な脳トレになるわけだ。
また散歩は可能な限り、毎回コースを替えると良いらしい。
前頭葉は新しいモノに反応しやすいので、いつものコースでは刺激が少ないらしい。
ただ20分以上の散歩だけでは、働かない脳領域もある。
それが「言語領域」だ。
散歩の途中で誰かと会話するなら、聴覚や言語領域も動かすことができるが、そういう機会が無ければ動かない。
となると、散歩と別に、言語領域も動かす必要がある。
そこで役に立つのが、ボケ予防策その3の「音読」だという。
音読とは、声に出して読むと言うことだが、毎日新しい文章を10分くらい声に出して読む。
少しずつ読み進めている本でも良いし、新聞やニュースサイトのコラムなどでもよい。
これを10分程度、声に出して読むことで、複数の脳領域が活性化するという。
音読では、文字を見て、それを音に変換するため、視覚領域と言語野という部分が同時に働く。
人間は言葉を音で覚えているので、文字をみると、それが頭の中では音になり、その音から意味や記憶などが呼び起こされるのだ。
これらは脳の様々な領域で処理されるため、音読すれば、脳のいろんな部分を、同時に動かすことができるというわけだ。
ただし前頭葉は新しいモノにしか反応しないので、毎日新しい文章を見つけてこないといけないが。
さらに音読しながら身体を動かせば、効果的な脳のトレーニングになる。
受験勉強の暗記のコツの一つに、身体を動かしながら覚えるというのがあるが、同時に複数の脳領域を動かすと、記憶しやすいと言うことだろう。
認知症などでも、普通のことは覚えられないが、感情が激しく動く場合は覚えられたりするらしい。